前回の記事の続きです。前回の記事、モラハラを理由に裁判で離婚出来る?はこちら
モラハラ夫と調停で離婚に持っていく「必殺技」とは?
それは「婚姻費用」です。
婚姻費用を決めることです。
記事の要所要所に出てくる「婚姻費用」。
念のため婚姻費用についておさらい。
”こんいんひよう”と読みますが、通称は「こんぴ」。調停でも弁護士さんもいきなり「こんぴは~」と話してきます。(無知を晒すのが恥ずかしくて公的な機関でやっている無料法律相談では”婚姻費用のこと?”と思いながら何のことか聞けませんでした。)
※婚姻費用とは夫婦が互いの生活費を保持するために一方が他方に支払う生活費。別居中でも婚姻費用を分担する義務がある。
いわば別居中の生活費です。
本を数冊読んでも、無料弁護士相談でも教えてくれなかったので、最初から知っている人はそういないかと思って書きます。
婚姻費用が欲しかったらまず、「婚姻費用分担調停」を申し立てるべきです!
まず、別居したからと夫に「生活費をくれ」と言ったところでモラハラ男は120%支払を拒否するでしょう。
むしろそれを逆手に取って「お前を同居義務違反で訴えてやる!」などと言ってくる可能性も高い。(※夫婦には民法第752条で定められた”同居し””助け合う”義務があるという法律。)
そんなこと言われると、
「え、私確かに同居義務違反を犯している。訴えられたらどうなっちゃうの?」
なんて考えるかもしれません。
モラハラ夫に精神やられていると特に・・・
でも大丈夫!
それで訴えられたところで同居しなさいなんてことにはならないそうです。(弁護士さん談)
なので、婚姻関係調整調停の申し立ては後からでも同時でも平気なので、
まず婚姻費用分担調停を始めてもらいます。
例え話し合いを重ねても成立しなくても、調停自体は不成立で終わらせて審判に委ねればいいのです。
するとモラハラ男がいくら騒いだところで「月に○万円の婚姻費用支払命令」が出ます。
よほど妻側に有責がなければある程度算定表にのっとり決まるようです。
そしてこの婚姻費用は養育費より格段に高い!
夫側の年収を600万程度として計算した場合養育費より5万円くらい高い!
貴方のモラハラ夫はお金とプライドどちらを取ると思いますか?
弁護士さんの話だとほとんどの男性はお金を選ぶそうです。
つまり毎月10数万の婚姻費用を払い続けたまま別居するより、5万円くらい安い養育費を支払うことにして離婚したほうが出費が減ります。
ここがポイントです。
この金額の違いが1万円くらいなら「離婚しない!」と世間体を気にするモラ夫は言いかねません。ところが5万となるとソッコー離婚に同意する。
そんな人がかなり多いそうです。
なので婚姻費用をより高い金額にすることが離婚への近道となります。
婚姻費用分担請求調停についてはこちらの記事から詳しく書いてあります。よろしくお願いします。
ご拝読ありがとうございました。