今回紹介する本は、
シングルマザー、その後
黒川 祥子 著 集英社新書ノンフィクション 2021.12.22 295P 920円+税
です!
私の評価です
- 総合オススメ度:★★★★★
- 基本情報:★★★★☆
- 読みやすさ:★★★★☆
- 説明のわかりやすさ:★★★★☆
- この本をオススメしたい人:シングルマザーは国の金でラクに暮らしてると思っている人。これからシングルになる人・現在シングルの人。
- この本に不向きな人:死別によってひとり親となった人。
この本は、
タイトルからの予想とは少し違った内容でした。
「離別によってシングルとなった人への厳しい制度」とそれによって苦しい生活を強いられた経験者の話が書かれています。
最初はシングルマザー、その後というタイトルから、
”シングルマザーとなった女性の生き方”
に焦点をあてた本かと思って読み始めたのですが、
よく、ひとり親に対する貧困や支援に関するニュースが出ると、決まってこのような意見が出ます。
元夫から養育費むしりとって、さらに国から金もらってラクに暮らしてる奴ら
金がないとか言ってるけど、スマホ持ってんじゃん・髪染めてんじゃん
そう言っている人には現実を知ってもらいたい。
- 度重なる制度の改悪で、どんどん離別によってひとり親となった人への支援が少なくなっているということ。
- そしてその厳しくなっている支援は子どもが18歳になったときに全て終わってしまうこと。
- それはつまり、「ひとり親の子どもは大学へ行くな」ということに等しいということ。
パートや非正規雇用で、どんなに頑張って働いても、
アパートを借りて切り詰めて生活したところで、
子どもが18歳まではなんとかなってもそこからがどうにもならないという”経験者”の話が書かれています。
仮に一人目を大学に無利子の貸付制度を利用し、行かせたところで返済という地獄が待っているという現実。
私もお金について(軽く、ではないですが)”なんとかなる”という気持ちでいましたが、実に厳しい現実が待っているということを思い知らされました。
世の中は「ひとり親ばかり支援するな」と言いますが、
2020年、2021年の2年間でいくつかあったコロナ関係の支援で、私が受けられたのはこの3つでした。
- 一人一律10万円(2020年)
- ひとり親(制限有り)5万円(2021年)
- 18歳以下の子ども一人当たり10万円(2021年)
ひとり親関係なく親子2人で受けた額は30万
ひとり親ということで受けた額は5万円です。それも10枚以上になる書類に戸籍などいくつも添えて提出しました。
確かに有り難いものでした。
しかし、”ひとり親ばかり”と言われるほどでしょうか。
結局、
「離婚はワガママ。」
という大前提の考えがあるから、死別によるひとり親との差はかなり大きいです。
死別であれば一生続く支援も、離婚ならありません。
わかってくれる人もいるかと思いますが、
子どもが小さくて、正社員で雇ってくれて、急病などで休みが取れるところなんてそうない。
甘えじゃないですよ。
なんとか高校まで行かせても、私大に通うときに支援がなくなる。
離婚をしたことは確かに自分の気持ちでした。
でも子どもに教育の機会を与えられない社会は厳しい。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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akari
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