本のレビュー、3回目はコチラの本、
「ステップファミリー 子どもたちから見た離婚・再婚」
野沢慎司 菊地真理 角川新書 2021.1.10
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自身が離婚したことで、子どもがどのように感じたのかを少しでも知ることが出来れば。そしてどんなケアをすればいいのかという思いでこの本を読んでみました。
- 総合オススメ度:★★☆☆☆
- 基本情報:★★★☆☆
- 読みやすさ:★★★☆☆
- 説明のわかりやすさ:★★★☆☆
- この本をオススメしたい人:子の親権を持って離婚後、再婚をしたいと考えている方。その新しい家族をどのように構築したらよいのかを考えている方。自分は初婚だが、結婚したい相手がバツイチで連れ子がいる場合
- この本に不向きな人:離婚し、面会交流はどうすればいいのかなど考えている人。再婚を考えていない人。
この本ははっきり言って、
離婚して、ひとり親になって、再婚して・・・それからの家族はどうしたいいか?
そういう方に向けて書いています。
冒頭、ステップファミリーと呼ばれる家族内で近年起きた痛ましい2事件について詳しく書かれています。
そこからステップファミリーとは?敬親(けいしん)とは?継子(けいし)とは?
そこに潜む世の中の「こうあるべき」という認識と実際のズレ、本人たちの苦しみにスポットをあてた本です。
多くは経験者からのインタビューを基にしたもので、実例が10例以上載っているような本です。
”子どもの立場から考える”
とありますが、インタビューは主に20~30代の人で親の離婚・再婚を経験した人です。
そして離婚時の年齢の多くは幼少期で就学前の子どもです。実親の記憶がないような年齢の人も多いです。
私が知りたかった
- 親の離婚で子どもはどう感じるか?
- 親の離婚によるストレスはどのように発散させられるのか?
と言ったことについてはほぼ皆無でした。
当然、
となったときにうまくいく家庭は少ない。
どの実体験をもとにしたインタビューを読んでも、子どものことを考えたら再婚に前向きになれるような内容ではありませんでした。
(※本書では、ステップファミリーを否定している本ではありません。そこに潜む社会全体の問題点を指摘したものです。)
自分は初婚だが、相手に連れ子がいる場合、どのように連れ子と接したらいいのかのヒントは載っていました。もちろん、それで全てがうまくいくとは限りません。
もし、子連れ再婚を考えている場合、一読の価値はあると思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
akari