離婚するときに夫婦間に未成年の子がいる場合、親権者を決めないと離婚出来ません。
協議離婚(いわゆる夫婦の話し合いのみで離婚)の場合はさておき、
調停では妻・夫、双方が親権を主張した場合、その決定には慎重に話し合いを重ねます。(家庭裁判所調査官が調停に立ち会いをしたり、聞き取り調査などを行う場合がほとんどのようですが、ここではその話は省きます。)
では親権が欲しい女性が収入が低い又はゼロだった場合、親権者決定にどの程度影響が出るのでしょうか?
きちんとお仕事をされていて、子育ての多くをやってきた女性の場合、ほぼ問題ないと思います。
【こちらも私が実際に調停で経験したことを基にしています】
※夫婦のあり方がそれぞれのように、ひとつとして同じ離婚はありません。同様に調停も全く同じように進行するということはないということをご理解頂いた上で、ひとつの体験談としてお読みになって下さい。
私は婚姻中・別居時・調停期間中・離婚時、全て無職でした。
(いろいろと理由がありますが、ここでは無職ということのみ書かせて頂きます。)
当然、親権を主張している夫はそこを一番に突いてきます。
「収入がなくてどうやって養っていくんだ!不可能に決まってるだろ!」
と。
そりゃそうです。当然の疑問です。
お金がなくて子供どころか自分だって食ってけません。
[私の場合ですが]
「今は子供が小さいことと、自分の病気(うつ病)があるのですぐには働けないが、離婚のことが落ち着いたら仕事を探します」
と答えました。(それまでは(養育費がもらえれば養育費と)パートと、今まで貯めた貯金で生活します、とも伝えました。)
本当の気持ちです。
ただ、就職なんて自分がしたいときに出来ることでもなければ、そのときに子供や自分がどうなっているかわかりません。
ただ、この話で調停委員さんは納得してくれました。
「そうですよねぇ、」と。
「収入がなくてどうやって養っていくんだ!」
これが仕事をしている男性の切り札的台詞です。それを言われたらこちらにもこう言えばいいのです。
「仕事しながらどうやって子育てするの?今の仕事続けながら保育園の送り迎えや食事作りを今までやったことない人ができっこない。」
と。
こちらもこちらでそりゃそうだ、です。
子供が産まれても自分のペース第一でやってきた挙げ句妻を追い出したんですから。
それで家政婦いなくなって出来るわけないだろ、と。
結局はほとんどの男性が今の仕事を続けながらプラスで家事育児なんて出来ないんです。
だから「出来ないだろ!」「出来ないだろ!」のいわば醜い争いとなります・・・
話を変えますが、親権者を決定する上で一番に考えるべきことは
「子の福祉」
です。
その為、子の養育を大半を行っていた方が有利に、また生活環境をなるべく保持できることが親権者を決定する上で重要になってきます。
あとは面会交流の寛容さも同時に大きな要素となります。
お金はなぜか2の次・・・的な印象でした。
以前、「調停での離婚成立率ってどのくらい?」という記事にも書きました。
調停離婚での親権者は母親90%、男性10%です。
よってタイトルの、
子供の親権を取りたい場合、安定した収入は絶対に必要か?
に対する私の考えは、
絶対に必要ということではない
と感じました。
子の福祉が一番です。
ウチの夫もそうでしたが、「仕事続けながらどうやってひとりで面倒みんのよ!」と言うと引き下がっていきました。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
akari
参考記事:養育費って収入が変わる度に変更する?
参考記事:調停での離婚成立率ってどのくらい?